2014年産は生産量が少なかったこともあり、ラベルを貼ったら一瞬で完売となりました。その商品の2015年版です。昨年と同じ畑で収穫された山葡萄でつくりました。酸っぱくて、甘くて、真っ赤で飲みやすい赤ワインですが、今年のワインは少し渋味を感じ一層バランス良く仕上がっています。
甘い赤ワインなんて邪道だとお考えの赤ワイン好きの方に「くやしいけど美味しいじゃん」と言わせることができるとガッツポーズなのですが、それ以上にあまり赤ワインに親しみを持たれない方がこれは好きと言っていただけることがこのワインの目的でしょう。山葡萄の良さが私もわかってきたようなきがしますし、買っていただく方も物珍しさではなくその味わいで選んでいただけているような感触もあります。
山葡萄は品種が確定されていないためか野放しで、山葡萄と呼ばれていてもほとんど異なるものを目にします。葡萄にあわせて自由に作れるのも山葡萄の面白さです。残念なのは原料の入手が困難なことです。欧州系の専用品種なみの情熱を持った栽培をすると芸術的なワインも可能なのかもしれません。山葡萄嫌いの私でしたが年々変わってきています。