op.14 「2015富士の雫」

P8071096375ml入り1400円(消費税別)※完売しましたm(__)m

2015年長野県池田町で栽培されました「富士の雫」という名前を持ったワイン専用品種単独で作られました。初めて手にする品種で、醸造機会を下さった栽培者の中村さんには感謝しております。op.8「2015 ROUGE 赤」にはブレンド用とし僅か10%の量を加えるだけで暴れている新酒のメルローをで大人しくさせてしまいました。(品種の説明などはop.8をご覧ください)「懐が深いのですが中身の無い」昨年秋の発酵後のイメージはこんな感じで、ブレンド用として扱われる一般の評価と同じ感想を持っていました。しかし栽培者の中村さんの頭の中には熟成により個性を開いた富士の雫のイメージをお持ちのようで、私の方も期待をもって壜の中での長期熟成を選択し単品販売に決定しました。壜詰めは2月、僅か6か月では長期熟成とは言えませんがこれでも十分変化をしており、美味しく飲んでいただける時期と判断し翌8月発売とします。カベルネの血を発揮してもっともっと魅力的に開くかもしれませんし、今がベストかもしれません。日本製のワイン品種として、日本の日常生活の中でいごこち良く納まるポイントを見出してもらいたいと願います。赤い色は濃いです。とても強そうな顔つきです。でも酸味は穏やか。香りも穏やか。裏ラベルには「濃厚な赤色なのに穏やかで大柄なやさしいワイン」と書きました。大柄の表現にはネガティブなイメージがあり使うことをためらったのですが、力持ちでやさしい巨大な男の子を表すにはこれが最良と思いそのまま使用しました。「ジャイアン」「金太郎」「トトロ」・・いやいや、もっとフワッとした感じ。良く絵本にある青空に一つ浮かんだ大きな白い雲に目鼻口がついてニコッとしているような。私はメルヘン的に良いイメージをもってこのワインを歓迎しているつもりです。

何も考えていないのかなーと思わせておいて、豹変して黒雲になり大雨を降らせるかもしれません。そうなったらさらに大歓迎です。